人類と日本人と宗教
自然界に於いて、集団生活するものには必ずリーダーが存在する。
リーダーの条件は、第一に他を圧倒・凌駕する力「統率力」である。例えば森林の王者「狼」の社会にそれが確認できる。彼等はリーダーの統率力にて人類より遥か昔より優れた社会集団を形成し君臨してきたのである。
では人間界はどうだろうか?
人類史以来「力」で長期間、統率できた文化は恐らく皆無でしょう。人間のDNAには「力には力を」、と云う「闘争本能」が有る為、いつの時代も時の統率者・権力者は「力」だけではなく寧ろ「神」「仏」「精霊」等、所謂「宗教心」により平定し、安定したひとつの社会を築こうとしてきたのでしょう…。
だが、古より続く宗教戦争。
ユダヤ・イスラムスンニ派・レバノンetc、中東では終わる事のない戦いが続く。いや、中東だけに限らず世界中至る所で紛争が続いている。
その原因として「宗教」が原因のものが大多数である。人類の心の安らぎと幸福・命の尊さを伝えるべき「宗教」が何故…。
……戦いが人類の歴史とすれば、その戦いから逃れ、又それらを追いかけて来た彼等の末裔こそが、東の果ての住人「日本人」なのだろう。
日本列島に辿り着くまでは色んなルートがある。その中でもシルクロードが最たるルートであろう。彼等は各地の先住民との混血を重ね、各地の文化・風習を吸収発展させながら東へ東へと進出して来たのだろう。現在の日本は宗教の自由が憲法で保障されています。故に、日本では世界三大宗教と云われる、キリスト・イスラム・仏教をはじめ色んな宗教を崇拝する信者が存在します。しかし、中東の様な宗教戦争は存在しません。
どんな宗教でも最終的な教えは、同じではないでしょうか。「人類と自然界との調和と平和」です。キリストもイスラムも仏教も原教は「…同教?」ではないかと思います。なぜなら各教の神話・伝説の中に登場する神々や、それに仕える崇高なる者達は姿形・名は違っても、共通する所が多々あるのです。
その証明として、年代は異なりますが、西欧では宇宙の始まりはビックバンでありと云われ、その後のアダムとイブそれに関わる蛇・中国では盤古の神(発音が英語と同じ「バン」なのが益々興味をそそる…)そして三角定規を手に持つ男神伏(ふ)義(ぎ)、コンパスを手に持つ女神女冎(じょか)いずれも下半身は蛇であり交差している、そして日本神話に登場するイザナギ・イザナミと・おろちetc 。…
さて、人間界に於いて「宗教」をどうするのか…?その答えは、世界の人種・文化のDNAを受け継いだ「日本人」の心の奥底にこそあると想います。
「いんや~、ホントダベガ。まんず、くで話っこだな」
龍二ことペンネーム 葛西 青龍